【依存症 Vol.1】 こわい?関係ない?- なぜ依存症になるのか

依存症って言うと、どんなイメージがありますか?

「なんだか怖い」
「自分には関係ない」
「依存症になったらおしまい」

こんな風にイメージされる方が多いそうなんですが、実は、日本人の5人に1人は、一生のうちに何らかの心の病気にかかると言われており、そのうち多くに依存症が関係すると言われています。

日本人の5人に1人は
一生のうちに何らかの心の病気にかかると言われている

潜在的なアルコール依存症の方は 約600,000人、ギャンブル依存症においては3,000,000人以上、なんて言う報告もあります。

潜在的なアルコール依存症の方は 約600,000人、
ギャンブル依存症においては3,000,000人以上、なんて言う報告も


つまり非常に身近で、誰もがなりえる疾患なんです。

依存症はどんな病気かを 非常にざっくり言うと、「わかっちゃいるけどやめられない」状態です。

依存症とは、自己コントロール喪失の状態

つまり、アルコールやギャンブル、最近ではゲームなどで、自己コントロール喪失の状態が続いて、その結果、仕事や勉強、健康や人間関係など、生活に 色々 影響が出てしまっているのに、やめない、やめられない状態。

そういう方が病院に来ると、依存症と言う診断がつきます。

ではなぜ依存症になるのか、
なぜ やめられなくなるのか。

一度でも薬物を使用すると、薬の影響で脳がおかしくなって依存症に なるのでしょうか。。

実は、薬物を 一度 使用したからといって依存症に至る訳ではありません。

1回使用した人が将来依存症を発症する割合

ご覧の通り、一度の使用で 依存症の状態に至るものとしては、最も身近なタバコが 約3割 と、1番高いのです。

大麻に至っては、一度使用した人のうち 1割程度しか 依存症の状態に なっていません。

つまり、10人に9人は一度大麻を使用した事があっても、その後は やめて 日常生活を送っているのです。

依存症は、物質乱用の習慣化、つまり、繰り返しの使用の結果なのです。

薬で脳がおかしくなって依存症になるわけじゃないのだとすると、なぜ依存症になる人は使い続けるのでしょうか?

その要因として、自己調節障害に対して、自己治療的な使用があります。

Dr.Kay
今回はここまで。

次回は自己調節障害についてお話しします。


つづきはこちら
→【依存症 Vol.2】 自分を調節するということ

▼ 動画で話を聞きたい人はこちらからどうぞ
 【依存症 Vol1~4】の内容を、10分ほどでまとめています。

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